はごろもランジェリーがオススメする、リラックスランジェリーは、もともと「ふんどしパンツ」というジャンルから生まれています。今回は、ふんどしパンツについて詳しく書いていきます。
目次
ふんどしパンツとは何か?
2008年前後より、ナチュラリストを中心に、布ナプキンのブームと同時にふんどしが見直され、男女問わず各地でふんどしを愛用する人が増えていました。
そもそも日本では、現在のような下着の文化はなく、和服の構造を見ても、下着はふんどし、女性に関してはブラジャーはおろか、下着をつけないという時代もあったほどです。ゴムで締め付ける下着を手放し、古きよき日本の文化にならおうという動きが、インターネットの成熟とともに広がっていきます。
2010年前後から、ふんどしをもっと身近に、と考案され、空気パンツを先駆けに、しゃれふんなど、お洒落なふんどしや、紐パンに近い形のふんどしが出てきます。
ふんどしパンツの第一次ピークは2016年。
ふんどしパンツの第一次ピークは2016年。ふんどしと同じ「ウエストや鼠蹊部を締め付けない機能」をそのままに、ウエストをゴムにして履きやすくしたエフパン、より可愛さを追求するふんどしパンツの「姫パン」など、ハンドメイドブームも重なり、ふんどしパンツを作る作家さんも急増します。
その頃、はごろもランジェリーのスタッフは、姫パンの型紙の企画、販売を経験。型紙は2500部以上の販売数を達成。
現在では、その経験を活かし、和のこころを身近に感じるリラックスランジェリーとして、新しい型紙や手作り下着の楽しさを広めるべく活動しています。
ふんどしパンツの種類。大きく分けて6種類
ふんどしパンツは現時点で6種類あります。
(1)畚褌(もっこ/もっこうふんどし)[四角い型]
ゲゲゲの鬼太郎に出てくる、イッタンモメンのようなふんどし、は「越中褌」といいます。越中褌を少し便利にしたのがもっこうふんどしです。蒸れないくて、開放感があるため、男性にも人気のようです。
(2)ウエストゴムのふんどしパンツ[四角い型]
もっこうふんどしのウエストをゴムにしたものです。かつては勢いのあったワークショップ展開型の「エフパン」や、ふんどしパンツの初期は四角いタイプが主流でした。
(3)ウエスト紐ふんどしパンツ[従来のパンツ型]
ふんどしパンツブームの火付け役とも言える「空気パンツ」は、ウエスト紐ふんどしパンツの王道ブランド。開発者の方は、娘さんのために、娘でも履きたいと思えるデザインを、と改良を重ね、現在の形を生み出したそうです。お揃いのブラもあります。
(4)ウエストゴムふんどしパンツ[従来のパンツ型]
ウエストゴムの四角いふんどしパンツ、紐パン型のふんどしパンツが主流になった頃、もっと可愛いパンツが欲しいと「従来のショーツ型」のふんどしパンツが出始めます。型紙を販売していた「姫パン」は、ふんどしパンツ作家を大量に生み出しました。この頃、姫パン型=従来のショーツ型かつ、レースやフリルなどの可愛らしいふんどしパンツが多く出回ることになります。
(5)ウエストストレッチレースタイプ[従来のパンツ型]
ふんどしパンツブームには、企業も参入してきます。中でも、本体がニット生地でウエストがストレッチレース、という従来のショーツに限りなく近づけ、個人では製作しづらいラインのふんどしショーツも発売されます。
アウターに響きにくく、レースが上品なデザインのため、一定の支持があるものの、化繊を受け付けない肌質の方もいるようです。
(6)ウエストアジャスタータイプ[従来のパンツ型]
化繊のショーツなどにある、ウエストがアジャスターの機能をふんどしパンツに適用した作家さんの作品も人気になりました。こちらは作家の間でも同じデザインに挑戦する方が出てくるなど、一時物議を醸しました。現在では、作家を卒業される方も増え、またアジャスタータイプも作家さんにより、さまざまな進化を遂げているようです。
ふんどしパンツはどんな人に愛されているのか
ふんどしパンツの愛用者や、ふんどしパンツにたどり着く方の傾向として
・下着のゴムにかぶれてしまう
・アトピー
・化繊の下着が着れない
・生理不順
・冷え性
・Vラインの黒ずみの悩み(化繊の擦れが原因のもの)
・下着のウエストが食い込むのが嫌
という悩みを持つ方が多く、人によっては体温上昇や、美肌など、嬉しいお声のご報告がありました。夜だけふんどしパンツで、快眠を経験された方も多くいらっしゃるようです。
ゴムの締め付けから解放されるだけでも、心が軽くなるという説もあります。しかしこれは個人差があり、ふんどしパンツを履いたから変わったというより、体が長い時間緊張していたものが、ゆったりと解放される状態の時間が増えたことで、体感としての結果ではないかと推測されます。
私たちはごろもランジェリーでは、自分で下着を作るリラックスランジェリーの型紙をご提案しているため、自分で好きな生地で下着を作りたい!という方も多く集まってくださっています。市販のショーツのサイズが合わないというプラスサイズの方にも人気です。
また、はごろもランジェリーでは、ハンドメイドマーケットで、自分のお店を持って販売することができる商用権利の許可や、ワークショップ開催許可のサービスも今後公開されていく予定です。
ふんどしパンツはリラックスランジェリーに進化中
ふんどしパンツの第一次ブームが落ち着き、現在ふんどしパンツは、リラックスランジェリーという新しい下着のあり方に移行しています。
私たちはごろもランジェリーも「リラックスランジェリー」という名称を初期から提案、支持していますが、今までの女性が楽しむ趣味の一環としての要素と、自分の体と向き合う和の文化としての要素を持つ、古き良きと新しさを併せ持った下着のあり方を伝えていければと思っています。