《恩送り》着物を大切にお手入れして伝えてゆく

おはようございます。今日も良いお天気の広島です☀️

 

週末にはお天気が崩れるとのことなので、相変わらず虫干しに精を出しています👘

お預かりした着物はなるべく処分はせず活かしたいと思っているのですが

どれだけ立派でも、これはもう残念だけど。。。😭というものもあります。

 

素敵な柄で、きっと沢山のシーンで活躍したであろうものだったら尚更、とてもおしいなと思います。

ここで、大切なのは定期的に風を通してあげる「虫干し」なのですがわかっちゃいるけどなかなか出来ないとよく伺います。

かつての私もそうでした。「干さないとカビちゃう…」

そう思いつつも、月日は流れ。

 

だからこそ、今、こうして着物を愛でることが出来ている日々に喜びを感じています。

 

実は着物の状態はかなり悪く見えても、悉皆屋さんにお願いしたら、生まれ変わることが出来るものも沢山あります。

ただ、それはとても手間暇のかかる作業故に、金額もかなりかかります。どれも大事にしたいですが厳選しているのが現状です。

 

 

これが、着物はお金がかかるというイメージの元となるひとつの理由なのかもしれません。

もうひとつは最初の仕立ての段階。

作る時と、お手入れ。だからとてもお金がかかるイメージなんですね。

確かにそうとも言えるし、そうではないとも言えます。

お洋服は毎日洗ったり、クリーニングに出したりしますが、着物のお手入れのその頻度を考えたら、そう大きくは変わらないと私は思います。

 

それに、日頃のお手入れ次第で、プロのお手入れに出した時の負担は軽減させることが出来ます。

 

残念ながら日本の伝統文化「着物」は、次世代にうまく伝わっておらず、老舗呉服屋さんも嘆いておられました。

もうかしこまったルールなど仰ることなく、とにかく着てみて欲しいと思っておられます。

それで、私も、ご自宅やご実家など、お家に着物がある方は、一度開けてみてくださいとお願いしているのです。

 

たためないからとよく聞きます。でもたたみじわはなんとかなりますが、湿気からくる傷みは大変なのです。

 

一日でも早い方がお手入れの生地への負担も軽く、お財布にも優しいのです。

裏がカビているものは、早めに交換した方が良いし、シミが出来ているならちょっとでも早い方が良いです。

袖を通してないものも、箪笥の中で新品のまま、傷んでしまっていることも少なくありません。

また、お母様やおばあさまがお手入れに出されて、しつけがついたままの状態で数年、十数年、数十年の月日が流れ、またシミが浮いてきていることもあります。

 

ご家族のものだったら不思議なことに大体同じ色が似合うものですが、もし好きで無ければ、色ですら変えることが出来ます。

この時薄い色から濃い色に変えるのが通常の考え方の様で、私が拝見したのは水色からえんじ色へ、ピンクから紫へでした。

どの色への変更が出来るかなど詳しくは専門の方に聞かないとわかりませんが、だいたいが、お年を召しても着れるシックな色への変更が多い様にうつりました。

お金がかかっても、反物ひとつで何世代も着れるのだったら、ランニングコストはそんなに高くないのかも。それに、お蚕さんの命だということ、そして、この寿命の長い丈夫な生地を作ってくれた方々に敬意を払いたいと思います。

 

昔のものは立派な金銀の刺繍が施されていたりしています。

でも、長年しまったままですとこの様になってしまいます。

前述の通り、綺麗にするには手間暇とお金がかかります。

とても大切にしていて、受け継ぎたいお品があれば、その旨ご家族に伝えて継ぐ意向のもと一緒にお手入れするのが理想です。

 

だけど、着物のあれこれが伝承されなかったのは、誰かが悪い訳ではありません。

理由として考えられるのは生活様式が変わって来たから。

晴れ着として残っていることが着物の魅力を表しているとも言えます。

 

生前贈与と言うのでしょうか、施設に入られたり、ご自宅を出られる際にお手伝いする時は、すごく晴れやかな気持ちになります。

反対に、どなたも触られず何十年もしまったままだったお品は正直状態も良くなくて。でも、でも、何とか家族が着てくれたら、と思う私。

「次世代に繋がないのはもったいない」「どなたか着られませんか」「こちらなんてとても素敵ですから!」「これこれこういう時に着れます」「故人様、きっとこういう風に着ておられました」「これはこんなふうにして作られています」「おしゃれな方だったんですね」「卒業式で着れますよ」半分お願いの様に言葉が溢れてきます。

だけど、私を呼んでくださってる時点でもうその望みは薄く。。。「故人様」がきっと、私を呼んでくださってるんですね。

だって、私はわかるんです。たとうしに大切に大切にしまってあって、重なり部分や家紋の所には丁寧に和紙が挟んであります。

時には故人様のお母様のものであろう遺品と記載されている立派なお着物も出てきますから。

よし!じゃあ、少なくともとびきりの一枚「一張羅」だけは私、必ず復活させるから!

おばあちゃんたち!任せといて!

(今はおばちゃん世代やひいおばあちゃん世代のものが多いのです。でも、母世代のものを伝承する日もすぐそこにあると感じています。それ以降の世代は着物をお持ちでない方も多いのでこの後どうなるか。)

そう思いながら、着物を愛でている私なのでした。

 

皆さまは「恩送り」という言葉をご存知ですか?

誰かから受けた恩を、直接その人に返すのではなく、別の人に送ることだそうです。

命のリレーのバトンを受け取って走っている私たち。

着物も、、、いや、物すべても命と同じ。

恩送りとはリレーなのだと。

私の元に来てくれてありがとう。

大切に、伝えてゆきます。

 

「Pay it forward」

スポンサーリンク

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

おすすめの記事