【着物リメイク途中経過】作家とは、作り続けるその先にあるもの。

こんにちは。はごろもランジェリー店主の治代です😊

 

立春までのラストスパート、二十四節季最後の大寒❄ですね。

一年のうち、一番寒さを感じる時期ではありますが、この頃から春の兆しも見えてくるそうです。

 

とはいえ「いつまでこんなに寒いの~❓」と、毎年途方に暮れるのがこの頃で

今年試行錯誤した寒さ対策は夏にはすっかり忘れて、来年にはまた試行錯誤するという…

あっという間に一年が過ぎるのに何故忘れるんだろう❓🤣

 

私はお家の中でぬくぬくと過ごしながら作品作りをしているので、こんなくだらないことを考えてお気楽なものです😅

 

そして、今日は全くの季節外れな柄の着物地と戯れております👘

秋の心地よい空気を想像の中に広げたかったのかしら🥰

 

お預かりした数点の着物の中からリメイク品をとのご依頼を承った件で

先日から着物を解いてお手入れをしてきました。

裏地は変色がありましたのでやむを得ず切り離し、表もお袖や胸元がかなり汚れがあって落ちないのですが

こういう着物こそ、かなり愛着があったのではないかなと思うのです。

 

同じ方からお預かりした喪服の裏地の絹が使えそうだったのでそちらを中綿を入れる生地に使って、クッションを作りました。

新しく相棒として加わったミシンが優秀なおかげで

想像通りのパイピングを施したクッションが仕上がりました。

パイピングの色は葉っぱのふちどりの色に合わせてゴールドに。

真ん中の飾りの部分から、出し入れ出来る様にして、ズレ防止のスナップをひとつ。そのスナップも、解いた着物から使いました。

力布を用いてみたり、着物を着る時を連想出来る雰囲気を残して作りました。

広衿を折る時に使う「引き糸」の様にして重ね部分の固定にしようかと思いましたが…それはどうやらやり過ぎの様でして、絹に直接負荷がかかるのでやめました💦

 

 

斑点の様に見えるのは、私はカビかとドキッとしたのですが、地模様です。

傷みが激しかっただけに、見る度に地模様にドキッとしたのでした😅

下側がチラッと見えますが、繋いでいます。クッション2つの材料にお袖を使ったけど、片袖片面はほぼ使えなかったのでした。

きっと、思い入れのある着物でしょうから、なるべく余すことなく使いたいので他の部分も、何にしようか考えています。

ご希望の内容の中に日傘があるのですが、季節が合わないので、別のものになる予定。

考えるのも楽しい時間です✨

 

思い出と共に

生活の中に溶け込む

心にも地球にも優しいリメイクを心がけています💝

 

リメイクも、下着づくりも

想像通りに仕上がった時の喜びが

次の作品に繋がっていくし

失敗したらしたで、それもまた学び。

 

祖母がそうだった様に

目が見えなくなるまで

ずっと延々と作り続けるんだろうなぁと

自分のことが簡単に想像つきます。

 

祖母の遺品の中に、作りかけのものがいくつかあります。

心残りとかじゃなくて、それが本望だったのだと…私は解釈しています。

力尽きるその瞬間まで創造し続ける。作家とは、そういうものなのかもしれない。

 

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