スキルチェックをするきっかけにもなったとある困り事

おはようございます。はごろもランジェリー店主の治代です😊

今日の広島は晴れています。こういう日は着物を着たくなるけれど、今日は洋服を着ています。

 

少しでも着物に触れていたい。そこで、着物の小話をひとつ♡

着物を着る時の小物で「コーリンベルト」というものがあるのですが、戦後に着物離れが懸念され、簡単に着れるようにという思いで高林さんが作られたそうです。高林さんだからコーリン。

用途は紐の代わりに使うもので、アジャスター式のゴムの先にクリップがついていて襟から背中を回って反対の襟までを繋ぎます。胸元の襟がズレたりしにくくなります。

お母さんやおばあさんの着物がある方は、一緒にある小物の中にあるかもしれません。

この他にも工夫をこらした小物や簡単に着る方法は沢山あるし、逆に言うと揃っていなくても代用することが出来るものもあります。

着物に興味を持ってくださる方が増えたら良いなぁと思います。

 

 

さてさて、私が着物の他に興味を持っていただきたいこと

それはスキルチェックです。

はごろもランジェリーのスキルチェックに合格すると型紙を使って作った作品を販売することが可能になります。

 

でね、この「スキルチェック」に最近変化がありました。それは、以下のケースが増えてきたこと。

 

【ケースA】商用利用する予定は今のところありませんが、お友達に差し上げたいので、差し上げても大丈夫なレベルかどうか確かめるためにスキルチェックを受けたいです。

 

 

【ケースB】前回HS1を受けました。今回はHS2とHB2を受けます。(免許で言うと限定解除のようなもの。例えが難しいか。。。)

 

もちろん♡ケースAもBも大歓迎です!

ケースAは、スキルチェック合格がひとつの自信となりますね。販売したい時にはお申し出いただき、PayPalに登録して頂いたらいつでも販売開始出来ます。

ケースBは、スキルチェックを受ける時のひとつのハードル、商品を期限内に作るプレッシャーが、一度に沢山受けないことで軽減されます。

販売の幅が広がっていくと、アレンジ商品も増えてくると思うのですが、商品として気になる点がある場合はご相談やチェックを私に依頼してください。でも、これは強制ではありません。なぜなら、作家様はもう既に、和の会の仲間だから。

 

先日もご質問頂いたのですが、その時にお話させて頂いたことは、皆様にも知っておいて頂きたいことだったので、文章にしてみました。

 

私は作家様を縛りたくてスキルチェックをしているのではないのです。。。

ひとつは、一つ前の投稿でお話した「女性の働き方について」

【和の会】女性の働き方や環境を見直したい (relaxlingerie.com)

そしてもう一つ大切なことがあります。

 

実はこのスキルチェックが生まれた背景には、とってもお困りになられたあるお客様の出来事がありました。

それは、以前所属していたグループで、事務局を務めていた時のこと。

不良品を手にされてしまい、販売者に連絡をすると、クレームだと突き放されてしまいました。お困りのところ、縁あって私がご相談を受けました。

私も販売者の方に連絡してみましたが、残念ながら繋がりませんでした。

実はこのケース、一度だけではなく、数回あり、他のメンバーの方が作品をお預かりして手直しをしておられたケースも聞きました。

そんな販売の仕方があるだなんて…信じられない。本人はそれでいいの?と、腹立たしい思いでいっぱいでした。

 

今や誰もが作品を販売出来る便利で素敵な世の中になりましたね。ですが、同時に上記の様なケースも増えて来たと感じました。

そこで、みんなが心地よく関わっていく為。それから、ものづくりのベースとなる型紙を販売している私に何が出来るか考えた結果がスキルチェックでした。

上記の出来事を踏まえて。はごろもの型紙を使って販売していただくなら連絡がつくように。同時に作家様それぞれの特徴があるから、お客様が選べるメリットも生まれます。

何より、あまりに自由なものはかえって誰もが扱いにくいものになることを思い知らされたのでした。対策をして始めた現在の和の会では一度もこのようなことはありません。

 

誰でもミスをすることはあります。

すれ違いだってあります。

私も、みんなも、気をつけていても、あります。

 

だけど、だからこそ。

お客様も販売者も、コミュニケーションをきちんととれば解決出来ることだと思うのです。

私は前職でクレーム担当をしていましたが、お客様の話を聞けば、それは実際にお困りであったり、大切なご意見であったり、はたまた勘違いなど、お話して和解に繋がりました。

最終的にクレームという言葉に疑問を感じました。困ったから話しただけ。今まで気づけなかったことに、たまたま気づいてくださったことかもしれません。

人と人。それは、それぞれ価値観が異なるからこそ、刺激があって楽しいのだと思うのです。

 

自分が作ったショーツやブラを販売したいな、と、思った理由は何ですか?

きっと「これいいな」と思ったから。「広めたいな」と思っていただいたからですよね。

喜んでくれるお客様の顔を思い浮かべながら。

でも万が一喜んで頂けなかった時には、急に萎縮してしまう、、、ましてや連絡がつかないなんてことは、お客様にとっても、販売している方にとっても望んでいないこと。

型紙に無断転載・無断コピー・二次配布・商用利用・販売禁止と記載しているのは

もの自体は簡単にうつせるものかもしれませんが、考え方や捉え方によって違う情報が伝わっていき、それを手にして困られる方が出てこない様にしたいからです。

「私はちゃんと守れていますでしょうか?」そう仰る方々は、心配しないでください。気持ちを寄せてくださってありがとう。

 

販売という業務の中には作品作り以外に沢山のことが必要になります。当然、得意不得意が出てくると思います。もちろん、私にもあります。

 

私が知らない情報を、あなたはご存知かもしれない。あなたが知らない情報を私が知っているかもしれない。

私が今まで仲間と、共有したことは、和の会の方にはお伝えしたいと思っています。

例えば

私が知っていることは

・おすすめの販売サイト

・デリケートな生地のお洗濯の仕方

・ご着用方法

・品質表示

 

私が知りたいことは

・上手な写真の撮り方

・Instagram活用法

・税務関係のこと

 

情報共有をして、改善していくことは、作り手にとってだけでなく、愛用してくださるお客様の為にもなることだと思います。

 

近頃みんなよく心配するのが、こんなこと。「市販品にも締め付けない下着が増えたし、手作りで安く売っている方も増えたから私の作品が埋もれてしまいそう。皆さんどうやって運営されているのでしょう?同じ価格にしたら採算が合いません」

私は、ユーザーの方の選べる幅と、目にする機会が増えることで興味を持っていただける率が上がると思っています。市販品も安価な作品も、目的やメリットだってあると思いますし、悪くないと思います。だけど、参考にすることはあっても無理に合わせる必要はないとも思っています。

 

作品は芸術品で、私は職人という認識です。

私は、私にしか作れない1枚をただただひたすら作り続ける。

ひとつひとつの作品、同じものはないし、おひとりおひとりのお客様に、同じ方はいらっしゃらないし環境は変化していくものです。出来事ひとつひとつに丁寧に向き合うことを心掛けています。

 

最近、ツイッターで見かけた名言がありました。

仕事や勉強がうまくいかず苛立った投稿主様に「やればすぐ出来ると思うのは対象物をなめてる証。自信過剰すぎ」とお母さまが諭されたそう。

遺品の日記には「お手軽に手に入れたものに心は宿らない」と記されており、物事に対して丁寧に向き合うお母さまだったそうです。

 

この素敵な言葉を目の前に。私は、私らしく。一生切磋琢磨していこうと誓ったのでした。

 

あ、実は、はごろもランジェリーのツイッターもあるんです。。。あんまり知られてないですケド。ほらね、私の道のりはまだまだやること沢山です。

 

ちなみに、今日の写真は【オタフクナンテン(お多福南天)】

花言葉は「私の愛は増すばかり」「よい家庭を」、難を転じて福をなすナンテン(南天)の矮性品種なのだそうです。

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